思いつきの断片を画面に並べ、それらの並べ替えやグループ分けを行うことで、考えをまとめていけるグラフィカルな思考支援ソフト。「IdeaFragment」は、ちょっとした思いつきを書き込んだ付箋状の“断片”に関係性を与えていくことで、混沌とした思考を整理することのできる思考支援ソフト。1ファイルで1,000個まで置ける断片は最大40のグループに分類できる。グループ間に関係線を引くことも可能で、関係をひと目で把握できるようになっている。MDI形式を採用したメイン画面では、一度に最大10ファイルを開ける。
「断片」はウィンドウ上の好きな位置に配置・移動することができる。最初は位置を気にせずに思いついたことをどんどん書き込んでいけばよい。断片の数がある程度たまったところで、同じような内容のものを近くに並べたり、または流れに沿って配置し直したりという作業を行いながら考えをまとめていくのが「IdeaFragment」の基本的な使い方になる。KJ法と同じような手順をパソコン上で実現したものと考えればよい。
断片の移動はドラッグ&ドロップで行う。複数の断片を選択して同時に移動することも可能。メイン画面のほかに、全体を俯瞰することのできる「全体図ウィンドウ」があり、断片の位置がメイン画面のサイズを超えて広がってしまった場合でも全体を把握することができる。「全体図ウィンドウ」からメイン画面をスクロールすることも可能だ。ある程度整理のついた断片を重ねることや、画面の隅に「片付け」ておくこともできる。
書き込まれた断片はグループとして管理する。グループには「表札」をひとつ置くことができ、この表札がグループ名となる。「グループリストウィンドウ」を表示させれば、グループを一覧することができ、ここから目的のグループへジャンプすることもできる。グループ間には線や矢印を引いて、それぞれのグループの関係を示すことができるようになっている。もちろん断片のグループ間移動も自由に行える。
断片には他のファイルへのリンクを張ることができる。「IdeaFragment」の断片ファイルへリンクを張れば、断片ファイルを階層化して扱えるようになる。また、画像ファイルや表計算データ、URLとリンクさせることで、参考資料などを参照するといった使い方が可能になる。
そのほか、文字列の検索機能やテキストファイルへのエクスポート/インポート機能などがある。画面デザインやキーボードショートカットなどのカスタマイズ機能も充実している。