ファイル名を一括変更するためのソフト。選択したフォルダ内のファイルを設定したパターンでまとめて変更できる。「まるたけ」は、パステルトーンのカラーで、多数のボタンが配置されたメイン画面が印象的なリネームソフト。リネーム対象を選択するためのフォルダツリーとファイル一覧のほかは、多数のボタンやテキストボックス、チェックボックスなどが並び、すべての変更機能を一覧できるようにデザインされている。
リネームするファイルの選択はフォルダ単位で行うのが基本。ワイルドカードを使ったフィルタ処理が可能で、特定の文字列を含むファイル名だけを対象にすることができる。特定の拡張子を持つファイルを常にリネーム対象から除外するように設定することも可能で、あらかじめcom/exe/dllの3種類が登録されている。除外拡張子の設定はもちろんユーザが編集できる。
多数のボタンが示す通り、さまざまなパターンでリネームを行えるのが特徴。大きく分けると「特定の文字列の置換」「大文字→小文字、半角→全角などの変換」「連番生成」「ファイル名の先頭または末尾への文字列の追加」を行うことができ、それぞれにボタンなどが割り当てられている。
リネームはボタンごとに個別に実行するが、文字列置換に関しては、複数の設定を登録しておき、まとめて置換することもできる。また、文字列置換では「特殊文字」を使用することが可能で、フォルダ内のファイル数やフォルダ名、ファイル名、拡張子名、ファイルサイズなどを組み合わせたリネームを行うことができる。連番では、すでにファイル名に連番が振られている場合、その桁数を増やすといったことも可能だ。
オプションでは、(ファイル名ではなく)フォルダ名のリネームや、サブフォルダ内のファイルをリネーム対象とするかといった設定が可能。サブフォルダを含める場合は、何階層目までを対象とするかを指定することもできる。
そのほか、ファイル属性(読み取り専用/隠しファイル/アーカイブ)の変更、拡張子の削除、拡張子を3文字にする(html→htmなど)、ファイル名(拡張子を除く)の先頭または末尾から指定の文字数を削除する、連番の数字を指定の値だけずらす、ファイルを他のフォルダへ移動するといった機能がある。このうち数字をずらす機能では、例えば増分値を「5」と設定するとfile01はfile06へ、file10はfile15へというように、その値を加えた番号を振り直してくれる。
ファイル名の変更や移動は、実行直後であれば「ファイル名を元に戻す」ボタンで元に戻すことができる(ただし、ファイル属性の変更については元に戻すことはできない)。