複数のファイルを対象に、複数の文字列をまとめて置換することができるソフト。文字列置換に加え、改行コードの変換、ワイルドカードや正規表現などを利用した複雑な置換など、さまざまなパターンで文字列置換を行える。「TextSS」(Text Search and Substitute)は、置換のための操作を三つのステップに分け、はじめてでもわかりやすく文字列置換を行えるよう工夫されたソフト。(1)対象となるファイルの選択、(2)検索および置換する文字列の指定、(3)置換処理の確認と実行、の流れに沿って文字列置換を行うことができる。各ステップにはタブが割り当てられ、タブで切り替えながら操作する。
「置換ファイルリスト」というタブが割り当てられた(1)では、置換を行うファイルをリストに登録する。個別のファイルを選択して登録できるほか、指定フォルダ内の特定拡張子を持つファイルをまとめて登録することもできる。対応する拡張子はtxt/html/cgi/plなど。サブフォルダまでを置換対象に含めることや、特定のフォルダを置換対象から除外することも可能だ。リストに登録されたファイルは、関連付けされたアプリケーションで開き、その場で内容を確認することができる。
「置換語句の設定」というタブが割り当てられた(2)では、検索文字列と置換文字列を入力する。それぞれ最大1万文字まで入力することが可能で、改行を含めることもできる。検索/置換文字列を入力するためのテキストボックスは10個ずつが用意されており、複数の置換を同時に行うこともできる。検索/置換文字列にワイルドカードを使うことも可能だ。
「置換開始と結果」というタブが割り当てられた(3)では、置換方法をより詳しく指定し、実際に置換を行う。このとき、ステップ(2)で指定した検索/置換文字列とは関係なく、別に設定した一括置換リストを使って、複数文字列をまとめて置換することもできるようになっている。
ダイアログで確認を行いながら置換を進めることも、確認を行わずにまとめて置換してしまうことも可能。置換処理後は、置換した語数やバックアップの状況などがリスト表示され、エラーなどがあれば色分けして教えてくれる。バックアップファイルを使って復元を行うこともできる
文字列置換のほかにも、改行コードの変換や日本語コードの変換、バイナリコードでの置換を行うことが可能。正規表現を使って置換を行うことも可能で、複数のパターンをリスト登録しておき、まとめて置換を行うことができる。半角/全角変換などの比較的よく使われる正規表現は、あらかじめ登録されており、リストから選択できる。ユーザが自分の使いたい正規表現を登録して、リストから選択できるようにすることも可能だ。