定期的に閲覧するページのアクセスに便利な機能を備えたWebブラウザ。シンプルな画面構成で使いやすい。「ぶらぶら」は、「ジョブ」「ポケット」という二つのユニークな機能で効率的なページ閲覧を可能にするWebブラウザ。IEコンポーネントを利用して作成されている。複数の関連ページを順番に閲覧したり、基点とするページからリンクをたどって行きつ戻りつしながらページを閲覧したりするのに適したブラウザで、ツールバーに大きめのボタンを配したメイン画面はわかりやすく、操作性は高い。IEコンポーネントブラウザによくあるMDI/タブ切り替え型ではなく、SDI型だ。
「ジョブ」は、あらかじめグループで登録した複数のページ(URL)を順番に閲覧するための機能。例えば「新聞社」というジョブを作成し、A新聞、Y新聞、M新聞、S新聞……をリスト登録しておくと、ボタンクリックだけでこれらのページを登録順に巡回できるというもの。現在表示中のページからリストをひとつ遡ることも、リストの先頭や最後尾にジャンプすることもボタンクリックだけで可能。「先頭」「一つ前」「次」「最後尾」の各移動ボタンにポインタを乗せると、そのボタンで次にアクセスするページがチップヘルプで表示される。登録URLのリストを表示して、ジャンプ先を選択することも可能だ。
ジョブの作成・編集は、専用の別ウィンドウで行う。ジョブへの追加は、URLの直接入力で行えるほか、現在表示中のページや「お気に入り」からワンタッチで取り込むこともできる。
ジョブの切り替えは、メイン画面のドロップダウンリストですばやく行える。
「ポケット」は、「一時的なブックマーク」とでもいえる機能。ブラウジング中、「あるページを基点に、何度も行きつ戻りつしながらページを閲覧した」という経験がある人は多いだろう。この「基点となるページ」を一時的にブックマークとしてセットし、ボタンクリックだけですぐにこのページに戻れるようにしてくれるのがポケットだ。
ポケットは三つ用意されており、現在表示中のページのポケットへの設定および解除は、マウスの左右クリックで簡単に行える。IEの「お気に入り」とは異なり、一時的に記憶されるだけなので、ウィンドウを閉じるとリセットされる。また、「ぶらぶら」を複数起動した場合は、同じポケットに対して別のページを設定することが可能だ。
そのほか、IEの「お気に入り」フォルダとは別に、「ぶらぶら」専用の「お気に入り」フォルダを設定することが可能。「ぶらぶら」も使うが、IEも使い続ける、という場合には重宝する。作者のホームページからダウンロードできるスキンデータで、外観を変更することができる。