複数ファイルの名前を一括して変更できるリネームソフト。ワイルドカードや正規表現によるパターンマッチングを使って、ソフト名通り“柔軟に”名前の変更ができる。「Flexible Renamer」は、ファイル名およびフォルダ名の変更、ファイル/フォルダの属性変更、指定サイズのファイル/フォルダ作成の三つの機能を持つソフト。オブジェクト(ファイル/フォルダ)名の変更では、ワイルドカードまたは正規表現を使用することもでき、リストであらかじめ変換結果をプレビューして確認の上、実行することができる。Undo機能もあり、一度リネームしたオブジェクトを簡単に元の名前に戻せる。
フォルダを指定した時点ですべてのオブジェクトがリストアップされ、続いて対象オブジェクトの指定によりリストが絞り込まれて、さらに変換方法の指定で、変換後のファイル名をプレビューできる──「Flexible Renamer」では、オブジェクト名を変更するためのこの一連の操作が自然に行えるよう配慮されている。必要な(変換したい)ファイルがリストに残っているかどうかで、設定が適切かどうかはすぐにわかる。
リネームしたいオブジェクトの検索は、ワイルドカードまたは正規表現を使って行える。例えばオブジェクト名の一部に「Vector」が付いたものだけをリネーム対象としたいと場合は「*Vector*」とすればよい。ワイルドカードを使用した場合は、元のオブジェクト名の一部を、変更後のオブジェクト名に使うことも可能だ。
オブジェクト名の変更パターンを決定したら、あとは「置換」ボタンをクリックするだけでよい。リネームの対象は、指定フォルダか、指定フォルダ以下のサブフォルダすべてのいずれかから選択できる。変更後のオブジェクト名が正しく設定されていれば、リストからオブジェクトを選択して、エクスプローラなどにドラッグ&ドロップすることで、新しい名前のオブジェクトがコピーされるようになっている。
リネーム以外には、指定フォルダ(サブフォルダを含めることも可能)の全オブジェクトに対して、タイムスタンプ(作成日時/更新日時/アクセス日)やファイル属性(読み取り専用/隠しファイル/アーカイブ/システム)を変更する機能もある。さらに、指定のフォルダ内に「空オブジェクト」を作成する機能もある。これは「指定された文字+連番」という形の名前でファイルまたはフォルダを生成する機能で、作成するファイルまたはフォルダの数と、ファイルサイズをユーザが自由に指定できる。