ソフトを開発しようと思った動機、背景【動 機】
現代社会はとかく時間に追われ忙しい毎日ですが、パソコンを使っていてふとした瞬間にほっと一息ついて、リラックスできるようなソフトはないものか?
ようやく残暑が和らいできた、とある夏の終わりの夕暮れ時に、普段はエアコンをかけて部屋の窓を締め切り、パソコンで作業をしているところ、ふとエアコンのスイッチを切って部屋の窓を開けてみると、車や人の雑踏に紛れてかすかに聞こえてくる心地よい音に気を惹かれました。それは、秋の始まりを告げる虫たちの鳴き声でしたが、中でも鈴虫やコオロギの鳴き声は心地よくて、暫し時を忘れ聞き入りました。
自分の耳を中心に左右に足早に駆け回っているかのようなエンマコオロギ、休み休みゆっくり移動しているように聞こえる鈴虫……。でも、それらの虫たちは、決して窓から部屋に入って来て作業の邪魔をしたりしません。何か健気で行儀のよい感じです。
我に返りパソコンの時計をみると、数十分の時間が過ぎていましたが、その後、気持ちを切り替えることができたせいか、能率よくパソコンでの作業を進めることができました。時を忘れてリラックスしたいが、時は気になる、ならば鈴虫やコオロギを扱った時計ソフトを作ってしまおうか? 従来のデジタルやアナログ時計の形態を破壊(分解)してしまえば、時間が壊れて、より一層、時を忘れられるだろうか? ……しかし、時は気になるから、時計として機能するソフトがよい……。「時計のくせに時を忘れさせる妙な時計」──そんな思いからクリケット・クロックの開発をはじめました。
【背 景】
当初は、ご好評いただいていた「窓風鈴」の秋バージョンとして「窓虫鈴」と命名して、虫カゴを窓に吊り下げて鈴虫の音がするメモリモニタとして考えていました。しかし、秋バージョンは、メモリの消費量を楓の紅葉具合で表現し、その変化に応じて備長炭の音源が鳴動するといったメモリモニタの風鈴「窓風鈴’秋」となり、「窓風鈴」は季節ごとのシリーズ化ソフトとなりました。
これにより「窓虫鈴」の鈴虫は、コオロギの仲間が加わり、「クリケット・クロック」という時計ソフトの中で活躍することとなったのです。
開発中に苦労した点
はじめは、写実的なコオロギや鈴虫を目指していましたが、今後の拡張性を考慮して、表情やアクションをつけるべく、キャラクタをデザインし、デフォルメしていくところが大変でした。また、パソコンの使い方はユーザによってまちまちなので、いかに邪魔にならず、見やすい場所に位置取りを行うかを考えながら、さまざまなバリエーションを制作するところが苦労しました。
ユーザにお勧めする使い方
「クリケット・クロック」(以下、「クリクロ」)以外にも優れたオンラインソフトの時計はたくさんあり、ご愛用の時計ソフトをお持ちになっている方もいらっしゃると思います。そのような方には、ご愛用の時計と共存させてもらえればうれしいです。
「クリクロ」のポジション設定の機能に「今のアプリケーションに固定」というモードがあります。この設定にすると、現在ご利用の時計ソフトにだけクリケットたちがくっつくようになります。現在ご利用の時計がデジタル時計であれば、スクラムをサークルかスクウェアにすることで、時計の周りをクリケットたちが、長針・短針・秒針として周るので、デジアナ時計に変身します。逆にアナログ時計をご利用であれば、スクラムをデジタルにすることで、クリケットたちは時計の周りに横一列に整列し、デジアナ時計に変身します。
ほかにもいろいろなバリエーションが楽しめますので、ご自身の時計やパソコンの使用方法に合わせて設定を変更して、「クリクロ」をあなた好みの時計にしてご利用ください。
今後のバージョンアップ予定
今後追加していく機能に応じて、クリケットたちの新しい仕草や表情といったアクションを加えていきたいと考えています。特定のクリケットしか持っていない「機能」と個別の「アクション」を調和させることにより、3匹それぞれのキャクタの個性をより際立たせたいと思っています。
ユーザさんへひとこと
クリケットたちにやらせてみたいアクション、仕草、表情や追加してほしい機能などがありましたら、メールまたはWanderluster(http://www.wnd.2y.net/)のゲストブックや掲示板までドシドシお寄せください。また、「クリケット・クロック」の関連グッズとして、壁紙や待ち受け画像をご用意していますので、みなさま、ぜひお越しください。
(Wanderluster)