1台のマシンで複数のOSを使うためのマルチブート機能と、パーティションの変更を手軽に行えるパーティション管理機能を備えたユーティリティ。Windows XPをはじめとするWindowsのほか、Linux、OS/2など、DOS/Vマシンで動作する数多くのOSに対応する。「System Selector 2」は、OSに先行して起動し、パソコンにインストールされたOSをブートメニューに表示して、任意のOSを起動させられるマルチブートソフト。現在あるデータを失うことなく、ハードディスクのパーティションのサイズ変更、新規作成、移動などが行えるパーティション管理機能も備える。
マルチブートは、パソコンの起動直後に読み込まれるハードディスクの先頭セクタ(MBR)のOS起動データを、独自のものに置き換えることによって実現する。インストールすると、パソコン起動後にBIOS画面が表示されたのち、「System Selector 2」のブートメニューが表示されるようになり、ユーザが起動OSを選択できるようになる。通常の起動のほかに、Windowsのコマンドプロンプトのみの起動やフロッピードライブからの起動も可能だ。
対応するOSは、Windows XPをはじめ、Windows 95(OSR2)/98(SE)/Me/NT 4.0/2000のWindowsのほか、TurbolinuxなどのLinux、FreeBSD、超漢字、OS/2などと、非常に数が多い。同一パーティションに複数のOSをインストールすることも可能。起動するOSごとに、あるOSがインストールされたドライブを不可視にするといったオプションなども用意され、1台のマシンで複数のOSを切り替えて使いたいユーザに便利な機能が揃う。Windows Me/98/95がインストールされたマシンに、新たにこれらのWindowsをインストールする場合には「9x/Me組込みウィザード」が用意され、比較的簡単にOSを追加できるようになっている。
マルチブート環境の構築にも便利に使えるのがパーティション管理機能だ。この機能を受け持つ「パーティションマネージャ」では、新規パーティションの作成、削除、既存パーティションのサイズ変更や移動を、データを消失することなく行える。また、FAT16←→FAT32の相互変換も簡単にできる。クラスタサイズの調整も可能で、ハードディスクの無駄を抑えられる。もちろんドライブのフォーマットも行える。
従来のバージョンから対応していたFAT16/32に加え、今回のバージョンではNTFSにも対応するようになった。