「e-Racer」は、スビード感あふれる背景と、驚くほどに作り込まれたディテールによってリアルな雰囲気を味わえる3Dレースゲーム。「ARCADE」「TIMETRIAL」など、全部で6種類のゲームモードがあるが、賞金争奪バトルの「CHAMPIONSHIP」以外のすべてのモードを、この「体験版」でプレイすることが可能だ。マシンの操作は通常のハンドル/アクセル/ブレーキや、ハンドブレーキ、クラクションのほか、視点変更なども行える。

「ARCADE」モードでは、オンロードコースを中心に14のコースを選択してレースが楽しめる（ただし体験版でのプレイは「Town Centre」の1種類のみ）。体験版でプレイヤーが選択できる車種は「Itas Sprint-XS」と「Exel Sportster」の2種で、それぞれ4種類のスキンと10種類のクラクションが用意されている。また、周回数（1〜8）やレースに参加する他のプレイヤー数（1〜7）も設定できる。

「TIMETRIAL」は、ラップタイムの記録に挑戦するタイムアタックモード。前回の走行をゴーストカーとして参加させ、自分の記録と競走することによって新記録を狙うこともできる。

「ON-LINE」は、ネット上の相手とレース対戦するモード。作者のホームページの「サーバーログインページ」から登録（無料）し、参加するサーバを選択してセッションにエントリーすればよい。名前を検索して、友人のいるレースに参加することもできる。サーバ内のロビーでは、他のプレイヤーとのチャットやメッセージの送信も可能だ。コースや周回数、ゲームの開始などはそのセッションの作成者が決定する。レースの結果は、個人やチームごとのタイムやランキングが記録に残って公開される。

「LAN」モードでは、LAN接続された（TCP/IPまたはIPXに対応）ユーザと対戦することができる。

さらに、保存した走行データをビデオのように再生できる「REPLAYS」モードがあり、ツールバーから巻き戻しやコマ送りすることも可能だ。

マシンを壁にぶつけてしまうと車体がヘコみ、あまりにひどいと煙を吐き調子が悪くなってしまうようだ。レースゲームの下手な筆者は、すぐに車体をボコボコにしてしまい、見るも無残な姿にしてしまった。車同士がぶつかってもダメージを受けるので、このあたりの駆け引きもレースに影響しそうだ。

目玉となるのはやはりオンライン対戦モードだろう。海外のゲームということもあり、世界中のプレイヤーと対戦ができるし、タイムレコードの世界記録を狙うのもおもしろい。もちろん、ゴーストカー対戦や3D視点の切り替えなど、一般的な3Dレースゲームの要素はほぼ備えているので、レースゲーム好きには存分に楽しむことができる。

レースゲームという性質上、言葉がわからずに不利になることはありません。自分の走りですべてを表現するという熱いレーサー魂さえあれば、世界を相手に互角に戦うことが可能です。

開発中に苦労した点
「e-Racer」の最大の特徴であるネットワーク対戦をできるだけ気軽に楽しんでいただけるよう、サーバへの接続の簡便化に徹底的にこだわりました。結果としてIDとパスワードを入力するだけで、全世界のサーバを自動検索して、1クリックで対戦ロビーに入れるようになっています。さらに、海外との交渉を重ね、日本語によるID/パスワードの登録ページ（http://www.eracer-online.com/japan/）を新設したり、国内に専用サーバを立てるなど、環境の整備に注力しました。

ユーザにお勧めする使い方
とにかくネットワーク対戦が盛り上がります。ただ、そのために人知れず走り込むことも重要です。「体験版」では1コース・2車種だけですが、製品版では海岸・城内・航空母艦の甲板など破天荒な14コースと個性豊かな8台のマシンを用意してあります。上級者のリプレイデータをメールでもらって自分のマシンで再生することも可能なため、とにかく研究し、いろいろな状況下で自分の腕を磨いていくことが大切です。

今後のバージョンアップ予定
ネット上では随時、新コースが公開されています。これをダウンロードすることで、シングルプレイでもネットワーク対戦でも、新しいバトルを楽しむことができます。