ソフトを開発しようと思った動機、背景
Windowsスタートメニューから迅速にアプリを起動するのは困難なので、頻繁に使用するものだけでもデスクトップにショートカットとして置いていたんですけど、気がついてみると壁紙が見えないような状態になっていました(隣のモニタにまでショートカットが溢れて進出してしまうのではと思うくらい凄い! 私の部屋にもショートカットが落ちていましたよ。失礼! 落ちていたのはキットカットチョコレートでした)。クイック起動バーにも移動しましたが、どうにも収まりがつかなくなってしまい、ランチャソフトをネットで探すことにしました。しかし、自分に馴染むものが見つからず、探しているより作った方が手っ取り早いかなあ? ってわけで、このソフトを作成しました。設計方針は、直感的(ドラッグ&ドロップ中心の操作)、面倒がいらない(削除されたアプリは自動で「ARK」から登録解除)、操作を楽に(シングルクリックで起動)、クイック(タブ方式のグループ分けでページ移動がクイック)などなど。
開発中に苦労した点
「ARK」っていう名前を決定するのに相当な時間を費やしました。はじめは我が家の辞書であたりをつけたのですが、くわしい内容が知りたくて、図書館に行って調べたりもしました。知っている人は知っているのでしょうが、「ARK」とは箱舟という意味なんだそうです。その箔舟は3層構造で、内部は細かい部屋に分かれていたということです。ノアはこの箱舟にいろいろな種類の選ばれた牡・牝を乗せたというお話です(くわしく知りたい方は図書館へGO!)。私の設計したランチャも多層構造で内部は細かい部屋に分かれていて、選ばれたもの(アプリ)をたくさん入れるわけで、どこか似ているなあってことでこの名前にしました。Application Run Keeperとか、でたらめに当てはめてもおもしろいかなあ。
次に苦労したのは「ARK」のアイコンです。箱舟らしくしようと思ってもヨットになっちゃったり、イカダになってしまったり、うまくできたと思って知人に見せたら、「これはあくまでも漁船だ」と言い切られたし……。どうしようもなくてフリーのアイコンデザイナーのDAIGO氏にワンデザイン発注しちゃいました。あしからず。
ユーザにお勧めする使い方
私のデスクトップのようにならないように、早めの予防が大切です。「ARK」のアイコンを作ってくれたアイコンデザイナーのDAIGO氏のデスクトップを見せてもらいました。すごくきれいですので、ご紹介いたします(使い勝手がよすぎて、他人に教えたくないのかもしれませんが)。まず、タスクバーを画面上部に移動して自動的に隠すをチェックします(デザイナーはMacっぽくってことかな!)。いらないショートカットをデスクトップから排除する。マイコンピュータ、Outlook Expressなどの必要最小限なものを画面左下に横に並べる。「ARK」をクイック起動バーとスタートアップに登録。「ARK」の位置を先ほど画面左下に並べた必要最小限のアイコン上に移動する(つまり「ARK」のウィンドウで隠す)。これで画面上には「ARK」のウィンドウ以外は見えません。ただし、ごみ箱は頻繁に使うらしく画面右下にひとつだけありました。これがすごくすっきりしていて気持ちよく見えるんです。新鮮です。やっぱりデザインが上手な人間はすべてが芸術だねえ。
今後のバージョンアップ予定
ランチャソフトは巷に溢れていますから、反響がないかと思いながら初バージョンを公開したのですが、私の他の公開ソフトである「NITRO」や「AgeLimit」の3倍の勢いでダウンロード数が伸びるではありませんか。それにともない、要望メールが来るようになって、「ARK」にどこまでの機能を待たせたらよいのか葛藤の日々でございます。現在のバージョンでは鍵付きのページや、ちょっとあると便利かな(?)的なボタンを付けていますが、近々、みなさんの要望に多少お応えした形のものを公開いたします。ただ、納得していただきたいのはユーザ一人ひとりの要望をすべて取り入れていったら、「ARK」は重くなりすぎて沈没してしまいます。箱舟なので、軽快にいきましょうよ。
(なりしょう)