Mac OS XのDockと同様の機能を、Mac OS 9.x以前の環境で実現するシステム機能拡張。「A-Dock日本語版」は、Mac OS Xで装備された「Dock」を、従来のMac OS上で実現するシステム機能拡張で、Jerome Foucherさん(The Tijej House)作の同名ソフトの日本語版。機能拡張ファイルとコントロールパネルで構成される。Dockは、Mac OS X上でアプリケーションの切り替え機能やランチャ機能を提供するもので、デスクトップ下部に表示されるパレットのこと。
Mac OS XのDock同様、「A-Dock」のパレットも、初期設定ではデスクトップ下部に表示される。Finderのみを起動した状態では、パレットにFinderアイコンとゴミ箱アイコンを表示し、アプリケーションを起動すると、そのアイコンが自動的にパレットに並べられる。このアイコンをクリックすることで、アプリケーションの切り替えが行える仕組みだ。起動中のアプリケーションであっても、あらかじめ指定しておけば、パレットに表示させないようにすることも可能だ。
パレットは、サイズ(大・中・小)、表示位置(画面の四辺の任意の位置)などを変更できるほか、デスクトップに常時表示させることも、通常はバーのみの表示にしておき、マウスポインタの接近(またはポイント)でポップアップさせることもできる。パレット上のアイコンの並び順は、起動順/アルファベット順、あるいはその逆順にすることができる。
登録したアプリケーションやフォルダ/ファイルに、ワンクリックでアクセスできるようにするランチャ機能も備える。「お気に入り」と呼ばれるアイテムの登録は、【shift】キーを押しながら「A-Dock」にアイコンをドラッグ&ドロップするだけでよい。起動中のアプリケーションであれば、「A-Dock」のコンテキストメニューから直接登録することも可能だ。
登録した「お気に入り」ではコンテキトメニューを使用することもできる。フォルダでは「サブフォルダにアクセスする」、ゴミ箱では「空にする」といった操作を「A-Dock」上のアイコンから行える。
外観をスキンでカスタマイズすることが可能で、標準で4種類のスキンが用意されている。さらに、作者のホームページからスキンデータをダウンロードすることもできる。