「Jesty」は、タブ切り替えで複数のファイルを切り替えながら、快適に編集作業を行うことのできるテキストエディタ。ワープロ的なインデントや折り返し機能はもちろん、Undo/Redoや検索・置換、矩形選択、フリーカーソル、画面分割、クリッカブルURLなど、エディタに必要とされる基本機能を備えている。ステータスバーに現在の文字数やファイルサイズを表示する機能も用意されている。

特徴的な機能は、編集中の文書に対してコンテキストメニューからさまざまコマンドを利用できること。全角←→半角変換、大文字←→小文字変換、インデントなどをすばやく行うことが可能だ。また、ほとんどの機能がショーカットキーに対応しており、メニューバーをあまり使わずにてきぱきと操作することができる。ショーカットキーはカスタマイズ可能だ。

ドラッグ＆ドロップによるファイルオープンが可能で、その際にはHTMLやPerl、C++、Delphi、VBなどのソースを拡張子で判別し、各言語に対応したモードでファイルを開く（手動切り替えも可）。それぞれの言語ごとに予約語やコメントといったキーワードを色分けしてわかりやすく表示するので、快適な編集が可能だ。キーワードの表示色をカスタマイズできるほか、ユーザが新たにユーザモードでキーワードを設定することもできる。

よくあるパターンだとあまりにも多くの色分けをしすぎて鬱陶しくなってしまうものがあるが、ハデな色使いを避けて作ってあるため、ソース編集ときのカンに触ることがない。予約語の色設定は変えることができるとはいえ、デフォルトの色は結構使う側にとっては重要。変えなくても済むならそのほうがいいからだ。タブ切り替えで他のソースの参照もラクだし、大文字−小文字変換や全角−半角変換といった機能もある。また、漢字コードや改行文字のサポートも見逃せないポイントだろう。UNIX系サーバを使うなら、ECUコードとCR改行は避けて通れないからだ。そういう意味でもHTMLを含むプログラミング用途に向いているテキストエディタといえる。

筆者としてはHTMLやCGIを記述することが多いのだが、引用符付きコピー/ペーストなど、メール用エディタとしても使える機能は多い。

開発中に苦労した点
新しい機能を追加しようとするたびに苦労の連続です。(^^;

ユーザにお勧めする使い方
複数ファイルを開くことができるので、あらゆるテキスト編集に幅広く使用していただきたいです。

今後のバージョンアップ予定
ユーザの方々の意見を参考に徐々にバージョンアップしていこうと思います。