線分を「骨格」として2次元空間に配置し、動きをシミュレートするソフト。重力やトルク(回転力)、摩擦力などを設定することで、リアルな動きを表現できる。
「骨格シミュレータ」は、描いた線分のつなぎ目を関節のように動かしてシミュレートするソフト。画面上に線を描き、各種の動力指定をして実行すれば、設定通りに線や骨格がアクションを起こす。
骨格は、描いた線分をそれぞれ連結(「接触判定」によって設定)することで作成する。これに力が加われば、力に従って関節として駆動する。線の端(骨端)の位置を固定することが可能で、線分の両端を固定して重力に従わないようにしたり、線分の片方の端だけを固定して線をぶらさげたりすることができる。各線分の太さや色の変更も可能だ。
骨格を動かす力として「重力」「トルク」「摩擦力」「骨端反発」などが設定できる。重力は、0(無重力)から6段階に調節可能で、着地の際の跳ねかえりもある。トルクは、骨格を回転させる力で、回転方向や速度を指定できる(骨格ごとの指定可)。摩擦力はその名の通り、摩擦力設定の有無。骨端反発は、骨端同士がぶつかった際に反発して動かすかどうかを設定する。
骨格作成後、「実行」を選択するとシミュレーションを開始する。この際、骨格部分をドラッグして線分を移動させたり、新しく力を加えたりといったことも可能だ。実行を中断してその状態から線分の変更などの編集も行える。「終了」すれば、実行前の状態に戻る。
すべの操作はマウスで行える。キャンバスの背景画像は、任意のJPEG形式の画像ファイルを設定することが可能だ。誰でも手軽に動きを楽しめるだけでなく、本格的なものを作ることもできる。
サンプルとして滑車の運動や、昆虫の動きのモデルが用意されているので、それらを見ればおおよその仕組みが理解できるだろう。