映画の鑑賞記録をつけるための専用データベースソフト。あらかじめ用意されたフィールドに、題名や制作年、鑑賞日、監督や出演者などのデータ、感想その他のメモを登録できる。「映画日記Ex」はデータベース設計やフィールドの定義なしですぐに使える映画専用のデータベース。複数のデータベースファイルを作成し、使い分けることができる。メイン画面は2ペインスタイルで、左側に映画の題名索引または人名索引を表示する。
題名索引を表示した場合は、作品名を選択すると、右側に制作年やジャンル、スタッフ名、コメントなどを表示する。表示したレコードの履歴は最大16件まで記憶され、履歴表示コマンドで順に呼び出すことができる。
人名索引表示に切り替えると、左側のペインに監督や出演者の人名をリスト表示する。リストをダブルクリックするとサブウィンドウがポップアップして関連する作品の一覧を表示する。このリストでさらに作品名をダブルクリックすると、該当レコードの編集用ダイアログを表示する仕組みだ。
作品名や人名のリストはアカサタナ順の「行分類選択ボタン」とアイウエオの「段分類選択ボタン」(実際には選択した行に応じてタ行なら「タチツテト」となる)の組み合わせで五十音別に表示する。文字列検索機能では、題名や人名などを対象にした検索が可能だ。また、リストに表示しているタイトルの中からのジャンルでの絞り込みや、人名をもとに他の監督作品や出演作品のリストを表示することもできる。
データの登録では、テキストだけでなく、画像ファイルを添付することも可能。また、補足情報フィールドや個人情報フィールドでは、それぞれのフィールド中に項目を定義してデータを記入できるようになっている。ダイアログボックス上のフィールドとしては用意されていない項目でも、ユーザが自由に作ることができる上、検索ウィンドウ上でも各項目を検索対象として指定できる。データの表示順を統一するため、入力時には人名や題名に含まれる空白を除去したり、全角カナを半角カナに変換するといった処理を自動的に行う機能もある。
そのほか、登録映画本数や、鑑賞年別/製作年別の登録映画本数といった統計情報の表示機能、作品リストの印刷機能、データベースを最適化するための「圧縮」コマンドやテキスト形式での保存機能、同一人物が名前を使い分けている場合に便利な別名登録機能などがある。同じ作者による旧シリーズ「映画日記」のファイルをコンバートするための専用ユーティリティが付属する。