“他人に読めないテキスト文書を作ることを目的とした”テキストエディタ。2段階の暗号化テキストを作成することができる。暗号化のほかにも、文書内ジャンプや外部ファイルへのリンク、ウィンドウ分割などの機能がある。「マル秘エディタ」は、ソフト名からもわかる通り、文書の暗号化機能をメインにしたテキストエディタだ。暗号化では「マル秘レベル」を設定することができ、レベル1は「マル秘エディタ」でのみ開ける形式、レベル2は「マル秘エディタ」+設定したパスワードを入力しないと開くことができない形式となる。パスワードは、保存する文書ごとに半角4文字分で設定し、漢字や▲などの記号も使用できる。マル秘レベル0で保存すれば、通常のテキストとなる。現在編集中の文書がどのレベルに設定されているかは、ウィンドウ背景色の違いでひと目でわかるようになっている。
暗号化のほかにも、OLEドラッグ&ドロップによる文字列のコピー&ペースト、同一文書内でのラベルジャンプ、外部ファイルへのリンク、ウィンドウの分割、テンプレート機能などがある。
ラベルジャンプ&ファイルリンク機能は、HTMLにおけるアンカー/リンクのような機能で、「マル秘エディタ」の場合は、ジャンプ/リンク元を「==>[文字列]」と指定することで実現している。例えば、文書中の「==>[■概要]」と記述された行をダブルクリックすると、「■概要」のあるラベル行にジャンプする。「==>[文字列]」の文字列部分にファイル名を記述した場合は、関連付けされたアプリケーションでそのファイルを開く。リンク先には、ドライブのボリューム名やネットワークにおけるUNC名も利用できる。エクスプローラからファイルを直接ドラッグ&ドロップして、リンクを設定することも可能だ。また、URLを記述した場合は、ブラウザを起動して、そのURLのページを表示する。
ウィンドウの分割は、現在編集中の文書を上下2分割したウィンドウで表示する機能。上側のウィンドウは参照のみで編集することはできないが、上側ウィンドウの文字列を下側ウィンドウにドラッグ&ドロップしてコピーすることはできる。同じ文書の別の部分を参照しながら、表現を統一したりするのに便利な機能だ。テンプレート機能は、ウィンドウの分割機能を応用したもので、上側ウィンドウには同じ文書ではなく、テンプレート文書が開く。ただし、テンプレート文書は自由に編集することができる。定型文字列や顔文字などを記述しておき、下側ウィンドウにドラッグ&ドロップしてコピーするといった使い方ができる。テンプレートから文字列をドラッグ&ドロップする場合は、通常の操作と異なり、【Ctrl】キーを押さなくても(カットではなく)コピーとなる。
検索・置換機能では半角/全角変換が行えるほか、選択文字列の部分暗号化も行える。