定番テキストエディタである秀丸エディタ相当のエディタ機能を内蔵した、マルチアカウント対応の多機能電子メールソフト。秀丸メールは、秀丸エディタゆずりの豊富な編集機能が大きな特徴となっている電子メールクライアントソフト。文字列の全角/半角変換やUpper/Lower変換、自由なキーカスタマイズなど、秀丸エディタで使える機能のほとんどをサポートする。秀丸エディタのマクロから秀丸メールを制御できるDLLが付属しており、秀丸エディタから秀丸メールの機能を呼び出すことも可能だ。
画面レイアウトの自由度が高いのも特徴で、フォルダツリー/メール一覧/メール内容で分割された、一般的な3ペインのレイアウトが3種類あるほか、2ペインが2種類、分割なしが1種類と、計6種類のレイアウトが用意され、簡単に切り替えられるようになっている。メール一覧では、通常の「一覧」表示に加え、「スレッド」表示パネルが設けられ、ワンタッチで切り替えられる。メールはスレッド単位で保存・削除することも可能だ。
マルチアカウントに対応しており、複数アカウントのメールボックスを同時に開いて、異なるアカウント間のメールのコピーなども自由に行える。全体設定とアカウントごとの設定を個別に行うことができ、署名の選択やダイヤルアップの接続/切断設定、送受信メールの表示フォントや色の変更など、きめ細かなカスタマイズが行える。
メールフォルダに対しても個別の設定が可能で、メール保存用ファイルの保持形態などをフォルダごとに変更できる。受信したメールはひとつのファイルとしてまとめておくことも、一定の条件(時間単位、容量単位)で自動分割させることも可能だ。振り分けもサポートしており、任意の時点で任意の振り分けフィルタを実行してメールの移動を行える。タスクトレイに常駐して定期的にメールチェックする機能もあるので、常時稼働させておき、自動的にメール受信→振り分けを行うことも可能だ。
そのほかにも多彩な機能を備える。開封通知(Return-Receipt)機能は、メール送信時に開封通知要求をするかどうかを個別に指定できるもの。送信するメールをいったん送信用ボックスにためておき、プロパティを操作して優先度を変更するといったこともできる。また、Outlook Expressなど、他メーラからのメールファイルやアドレス帳(テキスト形式のみ)のインポート機能もある。さらに、コマンドラインからメール作成/送信の制御ができるため、パラメータを付けてショートカットを作成しておけば、秀丸メールを起動しなくてもメール送信が行える。