囚人の中に隠れるスパイと、それを見破る看守とに分かれて攻守交替しつつ、スコアで勝敗を決する2人対戦アクションゲーム。刑務所・囚人・スパイが登場するユニークなゲーム構成、キャラクタの動きや台詞などのシュールな雰囲気が魅力だ。ゲームの舞台は、非人道的な虐待が行われているという刑務所。その実態を調査するため、スパイが囚人に扮して潜入したが、それを察知した刑務所は囚人を集め、指示通りのポーズができるか試す「偽者狩り」を開始した、というのが「BlackCheese」のストーリーだ。
2人のプレイヤーは、スパイ側と看守側に分かれ、以下のような流れでゲームを進める。
- スパイ側は12人の囚人の中から、自分がなりすます囚人を指定
- 看守側は6通りあるポーズの中からひとつを指示
- スパイ側は他の囚人とタイミングをあわせてそのポーズをとる。これを指定回数繰り返す(オーダーターン)
- 看守側は12人の囚人の中から、他の囚人との動きのズレなどを見て、スパイ容疑者を特定し、処罰する(ブレイクターン)
基本的にはプレイヤーの反射神経を問うゲームで、オーダーターンとブレイクターンを指定回数繰り返し、獲得したスコアによって勝敗を決める。スコアは、看守側がスパイを見破られなかった場合は、スパイ側に1点が加算される。途中でスパイが見つかった場合はそこでチェンジとなり、野球のように攻守を入れ替えて、再びターンを繰り返す。こうして規定点数を先取した方が勝ちとなる。明らかに間違ったポーズをとってしまって、ばれてしまったことが確実な場合、スバイ側は「エスケープ」という選択肢をとることができる。これは「もはや、これまで」ということで開き直って力ずくで逃げる操作で、看守側はスパイを追いかけたり、拳銃を使用したりして阻止する。この拳銃はマウスでスパイを狙撃するというものなので、エスケープの成功率は低い(成功の場合は1点が加算)。また、看守側にはオーダーターンとブレイクターンを一度にまとめてしまう「ラピッド」という作戦もある。
操作はキーボードとマウスで行う。ルールの細かなカスタマイズが可能で、ポーズ指定の速度や回数、ターンの回数、勝敗設定(先取数やコールド規定)、ポーズ判定のシビアさなどが設定できる。操作がやや複雑なため、チュートリアルともいえる「プラクティスモード」や、時間内にどれだけ正確なポーズがとれるかを競う1人用の「トライアルモード」なども用意されている。題材はややブラックだが、ハマり度の高いアクションゲームだ。