|
|
|
■タブをクリックすると、機能別のウィンドウがポップアップしてくる
|
Mac OS/Finderのポップアップウィンドウのような形式でモニタのフチにタブを配置。必要に応じてウィンドウをポップアップし、さまざまな機能を提供するマルチユーティリティ。使いやすさもさることながら、外観のかわいらしさにもこだわったデザインが特徴だ。
フチくまは通常、あまり利用されていないモニタの周辺部を有効活用できるよう考えられたユーティリティ群。全部で8種類の機能が用意されており、タブクリックですばやく必要な機能を呼び出すことができる。タブはポップアップウィンドウのようにデスクトップの端に置かれるが、Finderのポップアップウィンドウが下端にしか配置できないのに対し、フチくまは、上下左右好きな場所に置くことができる。
フチくまの提供する機能は次の通りだ。
- チェックリスト──PIMアプリケーションなどに備えられているToDoリストを実現するもので、ウィンドウ内に1件23文字・最高512件までの用件を書き込める。それぞれの用件に対してチェックボックスが設定され、済んだ用件からチェックしてゆく。用件整理のためにラベル(12色+色なし)を使用することもできる。チェック状態や用件の作成・修正時間、ラベルなどの条件で用件をソートすることが可能
- カレンダー──1ヵ月のカレンダーを表示する。月・年単位で表示月を移動することも簡単。チェックリストと連動しており、翌日以降の日付部分をクリックをすることで、その日の用件をチェックリスト項目として追加できる(追加されるのは、用件のある当日になってから)
- クリップボード──Finderのクリップボードと同じ内容を表示する。テキストおよび画像の場合はデータ内容を、それ以外のデータの場合はデータタイプ/サイズを表示する。このウィンドウに対してドラッグ&ドロップし、複数アプリケーション間でデータのやりとりをすることもできる
- メモ──Mac OSの「ノートパッド」を高機能にしたような感じのメモ。テキスト(プレーンテキスト)のほか、QuickTimeが扱える形式の静止画像にも対応しており、最大999件までのデータ(テキストで30KB)を扱える。データの登録はドラッグ&ドロップで行える。また、それぞれのメモに対して見出し(データ名)やラベルを設定することができ、これらをキーワードにしたデータ抽出が行える
- Internet情報──URLなどを登録しておくことで、手動または自動でインターネットからファイルのダウンロードを行える(Mac OS 8.6以降の機能を利用しているため、これ以降のバージョンのOSを使っている場合のみ有効)。ダウンロードしたデータは画像であれば、Internet情報ウィンドウに直接表示できる。それ以外はHTMLファイルであればブラウザなど、他のアプリケーションを利用して開く。登録できる情報は、接続したいURLのほか、ダイヤルアップ時などに接続を制限する時間、アクセスに認証が要求される場合のユーザ名やパスワードなど。HTMLファイルの取得ではターゲットのファイルだけを取得し、画像や他へのリンクは取得しないが、ブラウザのオフライン表示と組み合わせれば簡易的な自動巡回を実現することもできる
- 電話帳──名前/ふりがな/所属/電話番号/メールアドレス/備考を登録できる電話帳。登録できる件数は最大512件まで。1件につき最高8個までの電話番号を登録できる点がユニークで、自宅やFAX、オフィスの電話番号、携帯電話など、すべての番号を登録しておくことも可能だ。メールアドレスのクリックで標準のメールソフトを起動し、メールを送ることができるなど
- 計算機──10進/16進/2進の計算が行える計算機。操作はマウスのほか、キーボードからも行える
- ランチャー──アプリケーションのほか、ファイルやフォルダ、URLなどを登録しておくことができる。ウィンドウ内項目へのドロップによるアプリケーションの起動も可能。目的別に「ラウンチセット」を作成しておくことができ(最大128セット)、切り替えて使用できる
これらの機能のうち、使いたいものだけを選択してデスクトップに表示しておける。
タブにしがみついたクマがなんともかわいらしいが、デザインをカスタマイズすることも可能で、タブに付いたこの「シンボル」をユーザが任意に変更・作成できるほか、ウィンドウの背景画像、フレームカラーも好みのものを設定できる。シンボル作成用として専用のエディタも用意されている。それぞれのウィンドウは、【optin】キーを押しながらドラッグすることで、画面の上下左右好きな場所へ移動できる。
●
|
|