ベクターソフトニュース - 2000.06.21

	越後屋Cyber　Ver.1.01 二人同時プレイも可能な、ハードな横スクロールSTG ■Windows 98　■フリーソフト

	■二人同時プレイで効率よく敵を倒そう 2プレイヤーによる同時プレイに対応した横スクロールシューティングゲーム。作者が“アーケードゲームを意識した”と謳う高い難易度、通常ステージ終了後にプレイできるスペシャルモードなどの特徴がある。 越後屋Cyberは、一人はもちろん、同時に二人でもプレイすることが可能なシューティングゲーム。操作は、キーボードとジョイスティックに対応するほか、フルマウスによる操作にも対応。1台のキーボードを二人で使用することも可能だ。 自機に装備された武器は「通常弾」「ホーミング」「レーザー」の3種類。通常弾は前方に向かって扇状の5方向に分かれて弾が飛んでゆくので、広範囲の敵を同時に倒すことができる。ホーミングは敵を自動追尾するミサイルで、上下方向や後方の敵を攻撃することもできるが、通常弾に比べて威力が少し落ちる。レーザーは真正面の敵しか攻撃できないが、3種類の中では敵に与えるダメージが最も大きい。この3種類の武器を局面に合わせて使い分けるのが攻略のポイントで、武器の選択・発射を2個のボタン（キー）でうまく操作するのがプレイヤーの腕の見せ所となる。 ステージは全部で4面。宇宙空間や雲海の中など、趣向を凝らした美しい場面が続く。敵の攻撃も多彩。上下や後方から襲ってくる敵や、突如としてワープしてくる敵、弾や機雷などをばらまく敵などもいて、展開はなかなかハードだ。敵は全体的に硬く、コンティニューなしでクリアするには、相当に高度なテクニックが必要とされる。特に各ステージのラストに出てくるボスキャラは硬くて攻撃も苛烈な上、動きもすばやいので、かなり手こずるだろう。ただし、コンティニューは無制限なので、続けて何度でもチャレンジできる。 ステージクリアすると、撃墜した敵の割合に応じたボーナスが与えられる。特にステージでの撃墜率が70%以上の場合と、ステージ中一度もダメージを受けなかった場合にはスペシャルボーナスが入る。また、全ステージクリア後には、おまけとして「スペシャルモード」でのプレイが可能になる。このモードでの結果は、上位10位までの表示されるランキングには登録されないが、弾の速度や威力をアップさせることが可能なほか、スペシャルモードでしか使えない機体も使用することができる。 Configでは、自機の速度、敵弾の頻度/速度や、ミサイルの残像効果、開始ステージなどを設定できるほか、ゲームの実行速度を上げる/下げるといったオプションも用意されている。なお、越後屋Cyberは、作者オリジナルのゲーム制作用ライブラリ「CHEL-Core for WINDOWS」によって制作されている。 ●

	敵の動きが速く、攻撃も苛烈な、なかなかハードなゲームだ。ただし、コンティニュー回数に制限はなく、敵の弾の速度や頻度を設定で変更することもできるので初心者でも最後までプレイすることは可能だろう。展開が早くプレイヤーを飽きさせないので、コンティニュー回数さえ気にしなければ、楽しくプレイしているうちにあっというまにラストステージまでたどり着いているはずだ。 マウスによる操作に対応しているのも越後屋Cyberの大きな特徴だろう。はっきり言ってこのゲームの本当のおもしろさはマウスでプレイしてみないとわからない。マウスを使って敵の弾を避けるのは最初は難しく感じるかもしれないが、いったん慣れてしまうとキーボードとは比べものにならないダイナミックな動きが可能になって、非常に爽快だ。段幕を張り巡らせて迫り来るボスキャラの背後にいきなり回り込んだり、敵の弾よりはるかに速く移動して避けたりと、通常のシューティングゲームでは想像もできない動きが可能になる。 ただひとつだけ難があるとすれば、それは武器の切り替えの操作だ。切り替えに2個のボタンを使わなくてはいけないため操作がしづらく、また一瞬隙だらけになってしまうのが辛い。 （秋山 俊） 《スクリーンショット》　期待感を抱かせるカッコいいオープニング 《スクリーンショット》　3種類の武器の上手な切り替えがゲーム攻略の大きなポイント 《スクリーンショット》　ステージ1のボス。非常にしぶとい嫌な敵だ 《スクリーンショット》　圧倒的な攻撃力を誇るスペシャルモード専用の機体 《スクリーンショット》　Config設定画面。使用するデバイスなどはここで設定する 【作　者】 越後屋工房　さん 【作者のホームページ】 http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/4907/ 【動作に必要なソフト】 DirectX 7以降 【補　足】 6月20日現在の最新版はVer.1.21。作者のホームページ からダウンロードできる

	■開発の動機・背景 最近は普及機レベルのパソコンでも、一昔前のアーケードゲーム並みの処理ができるようになりました。一度、自分でそのようなゲームを作ってみたいと思い立ち、特に、手軽に派手な演出がガンガン使えるシューティングゲームをターゲットとして選びました。派手な爆発に飛び散る破片、画面を埋めつくすほどの弾幕をくぐり抜けながら並みいる敵をレーザーで一気に焼き払う……そんなゲームを目指しましたが、いかがでしょう？ また、NEO-GIOの名作シューティング「Blazing Star」（夢工房）と、友人のゲーム「SPACE SOLDIER」（たかぼー）にかなり大きな影響を受けています。開発は、シューティングゲームに疎いプログラマと、シューティングゲームに強い音楽家のコンビで行いました。マウスでの操作など、シューティングにあるまじきアイデアを言い出すプログラマを音楽家が方向修正するという形式で開発を進めました。 ■開発中に苦労した点 プログラム・音楽と、お互いそれぞれの得意分野については自信があったのですが、ゲームの要のひとつ、絵を描けるスタッフがいないというのが最大の弱点でした。キャラクタについてはDOGAさんの「DOGA-L2」を使用させていただき、なんとかカバーできました。ですが、背景だとかちょっとした小物などは、プログラマが一所懸命ペイントツールの機能を駆使したものの、やはりこの程度が限界。やはり絵が描けないというと、ゲーム自体の表現力も下がり、企画段階では予定さ れていた演出などもいくつかカットせざるを得ませんでした。 ■例えばこんな使い方 おまけ的要素として、自機が恐ろしく強力になり、圧倒的な火力で敵を殲滅できるスペシャルモードを加えてあります。一応隠してはいるものの、スペシャルモードへの入り方は簡単ですので、ぜひ最後までプレイしてみてください。ステージデータなどはテキスト形式ですので、実は自分で勝手にステージを作成することも……？ ■今後のバージョンアップ予定 現在、越後屋工房のWebサイト（http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/4907）にて、最新版（Ver1.21）を公開中です。バグの修正やフレームスキップを加えるなど、プログラム的な機能強化を中心にバージョンアップをしています。現在は演出面の強化を目指してVer.1.3を開発中です。将来的にはソースコードの公開なども行っていく予定です。 （あんだー＠越後屋工房）
	上で紹介したソフト（およびその関連ソフト）のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。 越後屋Cyber 1.33d　アーケードゲームを意識した高い難易度の横スクロールシューティングゲーム　(1,343K)

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